株式会社ニットがリモートワーカー118名に聞いた、キャリアと働き方の調査結果〜リモートワーク未経験者が約4割の中、企業風土・働き方・業務内容について約9割が「とても満足」「おおむね満足」という結果に〜
企業風土については93.1%、働き方・業務内容については89.7%が「とても満足」「おおむね満足」という回答結果に
オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」を運営する当社は、2015年よりフルリモート前提で創業し、現在、約400人が日本全国・世界33カ国からオンラインで業務を遂行しています。リモートワークを始めたいけれど、なかなか最初の一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで株式会社ニットでは、同社で活躍するリモートワーカーのバックグラウンドや現在の働き方についてアンケート調査を行いました。調査結果の概要をお知らせいたします。
◆リモートワーカー118名に聞いた、キャリアと働き方【ニット/HELP YOU 社内アンケート】
https://kurashigoto.me/column/post-14373/
◆オンラインコミュニティの創設がリモートワーカーに与えた効果とは
https://kurashigoto.me/column/post-15046/
ニット/HELP YOU 社内アンケート アンケート結果概要 |
働き方について
◆メンバーの居住地/人数について
ニットには33の国や地域にメンバーがおり、2021年6月時点で380名が在籍しています。
フリーランスとして活躍する人が大半を占めているのが大きな特徴です。
◆男女比について
国土交通省が公開している「令和2年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-」によると、リモートワーカーの割合は女性より男性の方が高いというデータが出ています(※1)。
それに対して、ニットで行ったアンケート調査では、回答者の88.9%が女性でした。これは、会社全体の男女比とおおよそ比例しています。このことから、ニットが女性からも選ばれやすい職場であることがわかります。
(※1)https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/content/001392107.pdf
◆年齢について
政府の調査では、フリーランスとして活動しているリモートワーカーの割合は「『15~29歳』の男性(35.8%)と『30~39歳』の男性(29.5%)が相対的に高い(※2)」という結果が出ています。
一方で、ニットのメンバーは30〜40代が多く、回答者全体の約88%を占めています。
(※2)https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/content/001392107.pdf
◆家庭の状況について
既婚・未婚の割合についていうと、既婚者が多数派を占めており、78.3%が所帯を持っていることがわかりました。また、子どもの人数については「0人」と答えた人が35%、「1人」〜「4人」と答えた人が65%で、育児中・育児を経験したメンバーが過半数を占める結果に。
◆リモートワークの経験の有無
リモートワーク経験の有無について聞いたところ「全くしたことがなかった」「ほとんどしたことがなかった」と答えた人が43.2%いました。リモートワークを始める場としてニットを選ぶ人も多いようです。
ニットにジョインする前の経験社数としては「2社」〜「5社以上」と答えた人が大半で、「1社」は17.8%と少数派でした。パートナーの転勤にともなう引っ越しが続き、そのたびに転職をした結果、経験社数が5社を超えたメンバーもいるようです。
◆ジョインの理由
理由として最も多かったのが「場所にとらわれず働ける」。パートナーが転勤族で、引っ越しても仕事を続けるための手段として、リモートワークという働き方を選んだ人も多く見られました。
そして2番目に多くあがったのが「時間に拘束されにくい」という理由でした。前述したように、子どもが1人以上いるメンバーが過半数を占めることもあり、育児や家事と両立するために在宅ワークを選んだメンバーも多くいます。「子どものそばで働きたかった」「家族と過ごす時間を増やしたかった」などの声が見られました。
◆副業・複業について
副業・複業の件数をアンケートで尋ねたところ、「0件」、つまりニットとのみ契約していると答えたメンバーが多数派で37.3%でした。次に多かったのが「1件」で30.5%と、何社も掛け持ちをしているメンバーは意外と少ないようです。
フリーランスの場合、人によってはクライアントに直接自らを売り込み、仕事をとってくる必要があるでしょう。しかし、ニットでは営業やディレクターがその役割を担っているので、実際に作業をするスタッフは自身のやりたいことや得意なことに集中できます。そうした理由から、ニットとのみ契約をしているメンバーも多いようです。
◆勤務場所
主な勤務場所としては自宅が多く、なかでも「自宅の仕事部屋以外(リビングやダイニングなど)」と答えた人が多数派を占めました。育児状況を見ると、子どもがいないメンバーに関しては「カフェやコワーキングスペース」「オフィス」「屋外」など、家の外で働いている人もいるようです。
ニットが運営するオンラインコミュニティについて
ニットのオンラインコミュニティ(以下、「コミュニティ」という)は、2020年に新しくスタートした制度です。以前より、特定の分野のスキルアップを目的とした集まりは存在していましたが、2020年3月に業務に関わらずより自由なコミュニケーションが可能な場として同期メンバー向けのコミュニティが開設されました。
その後も新たなコミュニティが次々と増え、現在では全部で41個(2021年10月現在)のニット公式コミュニティが存在しています。
具体的には業務に関連したものが14個、趣味など業務外のものが27個となっています。
参照)1年でオンラインコミュニティ設立40個突破!その内訳を初公開します<組織活性・チームビルディングの新たな形を提言>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000059127.html
◆コミュニティへの参加状況
2020年に始まった新しい制度ながら、回答したメンバーのうち86.4%がコミュニティへ参加していることがわかりました。
ちなみに全体のうち13.6%が「参加していない」と回答しましたが、あくまでコミュニティへの参加は自由なので、これもひとつの選択といえるでしょう。
◆コミュニティを選ぶ基準
結果は【趣味趣向に合うコミュニティがあったから】が37.5%と一番多い結果でした。
やはり好きなことに関するコミュニティがあれば「おもしろそう!」とか「どんな話をしているんだろう?」と興味がわきますよね。
そして、次に多かったのが【他のメンバーとコミュニケーションをとりたいから】の25.5%です。
この結果から、多くのメンバーが趣味などを通じて他のメンバーとの接点を増やしたいと考えていることが伺えます。
また、3位の【仕事のスキルをアップさせたいから】は、多くのメンバーがフリーランスを軸として働いていることもあり、会社員のように上司からの教育や指導などがない代わりに、自発的にコミュニティへ参加することでスキルを磨こうという考えが表れています。
◆コミュニティに入ってからの変化
コミュニティに参加した人の半数以上を占める67.6%のメンバーが変化を実感していることがわかりました。
具体的にどんな変化を感じたのか、その内容は以下の通りです。
回答が一番多かったのは【趣味や属性についての知識・理解が深まった】の36.1%でした。
多くのメンバーが、趣味や特殊スキルに関する情報交換や、他のメンバーとの交流を楽しんでいる結果ではないでしょうか。
そして、第2位は【「コミュニティが楽しい!」「コミュニティのおかげであまり孤独感を感じない」など心理的安全性の確保につながった】の28.7%でした。
コミュニティへの参加を通じて、日常的なコミュニケーションが増え、仕事以外でのメンバー同士の話題が広がったようです。新たな楽しみが生まれ、孤独感によるストレスの軽減など精神的な効果を実感していることがわかります。
また、第3位の「コミュニティがきっかけで知り合ったメンバーと業務で一緒になった際もスムーズに進めることができた」の回答数も20%に迫る結果となっています。
◆メンバーから評価が高かったコミュニティについて
おもしろい活動をしている、有益な情報がたくさん得られるなど、より活発な動きを見せるコミュニティについて聞いてみました。
このコミュニティが熱い!(第1位~第5位まで) 第1位:ライタースタータールーム! 第2位:占い好きの館 第3位:ペットわんにゃんの会 第4位:韓国沼の住民集まれ~! 第5位:マンガアニメゲーム部屋 |
「ライタースタータールーム!」はライティングに関する知識をメンバー同士が共有できるコミュニティで、ランチ会や勉強会など有益な情報を得られるイベントが定期的に開催されている点で人気が高いようです。人気のコミュニティに参加しているメンバー同士で座談会を実施いたしました。
こちらの記事もぜひご覧ください。
◆【座談会レポート】孤独感の軽減やモチベーション向上をもたらすオンラインコミュニティとは
https://kurashigoto.me/report/post-15196/
まとめ
企業風土については93.1%、働き方・業務内容については89.7%が「とても満足」「おおむね満足」と回答しており、メンバーはある程度、満足感を持ちながら日々仕事に向き合っていることがわかりました。
一方で「おおむね満足」が「とても満足」を上回っていることや、少数派ですが「どちらでもない」「やや不満」という回答もあったことから、さらに改善する余地があるといえます。運営に向けられた意見としては、報酬アップや、業務フロー・評価システムの改善、案件のミスマッチ解消などを求める声があがりました。
こうした声を着実に反映し、メンバーと共に組織を成長させていきたいと思います。
◆ニットで実現できたことについて
「家事・育児と両立しながら働ける/家族との時間を大切にできる」という旨の回答が最も多い結果になりました。
「自分のペースで仕事ができるので、子どもが体調不良になっても、気兼ねなく休みを入れられる」
「子どもを家で迎えられることが嬉しい。急な熱や学校行事にも対応できる」
「気持ちに余裕を持って家族と接することができる」
などの声があがりました。
次いで多かったのが「自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる」。
「スマホさえあれば仕事ができるので、平日でも好きな場所に行けるようになった」
「ボランティアをしながら世界を巡るという夢を叶えられている」
「納期さえ守れば、何時に起きて仕事をしても構わないので気が楽」
と、仕事以外のやりたいことと両立しながら、柔軟に働いている人もいるようです。
また、内容として「海外・地方に住んでいても(引っ越しても)仕事を続けられる」という回答も多く、なかでもパートナーが転勤族という家庭状況の人が目立ちました。
「ニットだから出会えた人」については、「スキルが高い人が多くて勉強になる」「さまざまな経験を持つ人がいるので刺激が多い」という旨のことを書いている人が多く、一緒に働く仲間に対して敬意を持ち、日々切磋琢磨していることがわかりました。
参考)『くらしと仕事』の執筆ライターのプロフィール
三代知香
飛騨在住のフリーライター/編集。IT企業でセキュリティ製品のマーケティングや、ビジネスアプリのPMを経験し、2018年にライターの道へ。メディアの立ち上げ・運営担当としてサイト設計やアクセス解析を経験。企業や人の「思い」に焦点を当てたインタビュー記事や、IT系のハウツー記事を手がける。
◆リモートワーカー118名に聞いた、キャリアと働き方【ニット/HELP YOU 社内アンケート】
https://kurashigoto.me/column/post-14373/
東海林希美
千葉県千葉市出身。2018年12月、神奈川県から山形県へ移住。大学卒業後、人事や総務として長く経験を積み、移住をきっかけにフリーランスの道へ。現在は「HELP YOU」でのライター業務のほか、山形での暮らしの情報発信や、自治体のイベントで移住体験談の講演を行うなど幅広く活躍する。
◆リモートワーカー118名に聞いた、キャリアと働き方【ニット/HELP YOU 社内アンケート】
https://kurashigoto.me/column/post-14373/
◆オンラインコミュニティの創設がリモートワーカーに与えた効果とは
https://kurashigoto.me/column/post-15046/
「くらしと仕事」とは
【「わたし」らしい働きかたを、さがそう。】
をテーマにした株式会社ニットのオウンドメディア。
企画・編集・校正まで全て「HELP YOU」のメンバーが行っています。
https://kurashigoto.me/
オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」
さまざまなスキルセットを持った優秀なアシスタントチームがあなたの仕事をサポートする業務効率化のサービスです。バックオフィス系の業務(人事、経理、営業事務、資料作成など)をオンラインアウトソーシングとして請け、コア業務に集中できる環境作りに貢献します。
メンバーはアメリカ・フランス・ドイツなど世界33カ国に、東京都、宮城県、大阪府、福岡県など全国各地にいます。
HELP YOUサービスサイト:https://help-you.me/
HELP YOU採用サイト:https://va.help-you.me/
令和2年度「総務省テレワーク先駆者百選」に選出されました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000059127.html
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